5月22日東京スカイツリーがオープンしました。
ところでこの建築耐震設計は五重の塔と同じだそうです。言うまでも無くスカイツリーは鉛筆状の形状で、縦横の比率は 約 9.3:1 と不安定なものです。
そこで応用されたのが「心柱制振」といわれる工法で、心柱=階段室(直径約8m)を建物の中心に建てて、最上部で建物を吊り下げ、本体と重りのバランスで揺れを相殺させる「五重の塔方式」と言えます。
一方基礎部分は、節付き連続地中壁杭(鉄骨鉄筋コンクリート造地下50m)と連続地中壁杭(鉄筋コンクリート造地下30m)を放射線状に張り巡らせる所謂木の根
工法で支えられています。
最新技術とはいえ、先人の伝統的工法と自然界の応用を使った画期的な工事と言えるでしょう !